みなさま、こんにちは。
ダンススクール起業ラボのTutuです。
バレエ教室やダンス教室の経営をされている先生方は、今の日本に何歳くらいの人が一番多いのか?ということを意識されたことはありますか?
よく、「日本は少子化が進んでいる。」と聞くので、昔に比べて子供を数が減っていることは、皆さんご存じだと思います。
この記事では、年齢別人口比率に着目し、生徒のターゲット層を広げることで、より多くの生徒を集客する方法についてご紹介します。
この記事でわかること
✅なぜ年齢別人口比率に着目するのか?
✅ターゲット層を広げるメリット
✅具体的なターゲット層の広げ方
✅どのようなクラスを作るのか
それでは早速いってみましょう。
なぜ【年齢別人口比率】に着目するのか?
少子化の影響により、子供の数が減少していることは、多くの経営者が認識しているところです。
しかし、人口は年齢層によって大きく異なるということを、見落としている方も多いのではないでしょうか。
習い事は、年齢に関係なく楽しむ時代
少子化が進んでいるとはいえ、中・高年者人口は増加傾向にあります。
また、働き方の変化に伴い、20代~30代の子育て世代の親だけでなく、40代働き盛りの大人たちは自分のスキルアップや趣味の時間として、また、それ以上の50代~60代の人でも体力や健康維持のために習い事を求める傾向にあります。
人口のボリュームゾーンは?
現在の日本で、最も人口が多い年齢層は、第1次ベビーブームと呼ばれた1947年~1949年生まれ(75歳~77歳)の方たちと第2次ベビーブームと呼ばれた1971年~1974年生まれ(50歳~53歳)の方たちです。
そして、現在40歳くらいの方たちまでは、少しずつ減少しつつも、そこそこの人口を維持しています。
ターゲット層の拡大
つまり、子供だけではなく、幅広い年齢層、とりわけ人口のボリュームゾーンに目を向け、その年代の方たちが楽しめるクラスを提供することで、より多くの潜在顧客を獲得できる可能性があるのです。
人口の少ない子どもだけに焦点を当てるのではなく、『親子で楽しみ』さらに『親子プラス祖父母も楽しむ』教室になれば、より経営は安定していくでしょう。
少数精鋭から多角化へ!ターゲット層を広げるメリット
従来、習い事教室では、特定の年齢層に特化した少人数制のクラスを開設することが一般的でした。
しかし、少子化が進む現代においては、この戦略の見直しが必要になってきています。
ターゲット層を広げることによるメリット
生徒数の増加
幅広い年齢層にアピールすることで、今までにない年齢層の人達が教室を訪れるようになり、より多くの生徒を集めることができます。
教室の活性化
多様な年齢層の生徒が集まることで、午前クラス、お昼クラス、夕方クラス、夜クラスとクラスを分散させることができ、どの時間帯でも活気にあふれた教室にすることができます。
安定的な経営
学生だけにたよっていると受験などで生徒数が激減することもありますが、生徒さんの年齢層を広げることで、安定的な生徒数を確保することができます。
具体的なターゲット層の広げ方
では、具体的にどのような方法で、ターゲット層を広げていけばよいのでしょうか。
1. 年齢別人口比率の分析
まずは、ご自身の教室がある地域の年齢別人口比率を詳しく分析しましょう。
都市部、郊外、地方など、地域によって人口構成は大きく異なります。
例えば、教室に一番近いスーパーマーケットなどで、何時くらいにどのくらいの年齢層の人達が活動しているかなどを調べてみましょう。
2.他校の様子もサーチする
近くの他の教室や一駅先の教室では、誰をターゲットとしたどんなクラスを提供しているかをサーチしてみましょう。
また、公民館などのサークルにはどのようなものがあるかも調べてみると、各年代でどのようなサービスが求められているかを知ることができるでしょう。
3.自教室の強みを打ち出す
周りを色々リサーチし、情報を総合的に分析した上で、ご自分の教室の強みを活かせる年齢層を考えましょう。
そして、どのようなクラスを作りそのようなサービスを提供すれば、その年代の方たちの心を掴めるかをまとめていきましょう。
多様なニーズに対応したクラス設定
年齢層ごとに、求められるものは大きく異なります。
どんなクラスを増設すれば、生徒さんが入会してくれるかを考えてみましょう。
クラス編成の一例
社会人:仕事が終わってから通える平日クラス。趣味を楽しむための土・日クラス。昔習っていたことのある人のための経験者クラス。
50代以上:健康維持目的のジャンプの少ないクラス。
60代以上:バーレッスンのみのクラス。ウォーキングやポージング中心姿勢改善クラス。
70代以上:フロアで座って行うバレエ・ダンス。
など、ほんの一例ですが、このようなクラスを開講している教室もあります。
このように、それぞれの年齢層のニーズに合ったクラスを設定することで、より多くの生徒にアピールすることができます。
【年代別】効果的な広報活動
新しいターゲット層には、その年代に合った、効果的な広報活動を行うことが重要です。
SNS
Facebook、Instagram、Twitterなどは、20代~40代または、50代までの人に有効でしょう。SNSを活用して情報を発信し、教室の存在を知ってもらいましょう。
チラシ・ポスター
60代以上の方へは、SNSよりチラシやポスターなどの方が効果的かもしれません。
地域の掲示板やスーパーマーケット、薬局などに掲示をお願いしてみましょう。
地域イベント
地域のイベントに参加し、教室をPRするのも効果的です。
地域文化祭や子どもイベント、敬老の日のイベントなどへ参加し、日ごろのレッスンの成果を発表することは、既存の生徒さんにとっても楽しみになるので、一石二鳥です。
まとめ
少子化が進む現代において、バレエやダンスの習い事教室の経営はますます厳しさを増しています。
限られた生徒数の中で、いかに教室を活性化し、生徒数を増やしていくかが大きな課題となっています。
しかし、年齢別人口比率に着目し、ターゲット層を広げることで、より多くの生徒を集客し、教室を活性化させることができます。
少数の特定の年齢層に絞るのではなく、幅広い年齢層に目を向けることで、新しい可能性が開けるかもしれません。
この記事が、あなたの教室の活性化のお役に立てれば嬉しいです。