本日は、ダンススクール開校までにチェックしておきたい重要事項5選!
というテーマでお話していきたいと思います。
ダンススクールを開校する前にも、した後にも気に掛けるべき事柄はたくさんありますが、先ずはじめは開校前に忘れずにやっておきたいことから書いていきます。
ダンススクール開校前の重要な注意事項は、次の5つです。
- 育てて頂いた先生とのつながりをキープする
- 現在担当しているクラスの引継ぎ
- 開校するダンススクールのルール作り
- ウェブサイトやSNSについてのルール作り
- 近隣の競合スクールをチェックをする
この記事は、今どこかのダンススタジオやダンス教室に属するかたちで、今後そこから独立し、ご自身のダンススクールを開校したいと思っている方
を対象としています。
【育てて頂いた先生とのつながりをキープする】
まずは、今ご自身が所属されている団体のオーナー先生との関係を考えてみましょう。
ご恩やご縁を忘れずに!
みなさんの先生はどんな方ですか?また、今お仕事されているお教室には、何歳から通われていますか?
私の周りには、長年バレエを続けてきた人がたくさんいますが、だいたい3歳~5歳くらいの時にバレエを始めて、そのまま、大学生くらいの時期にアシスタントとして先生デビューした人が多いです。
(私自身もこのパターンです。)
その間にお教室を移った人はほとんどおらず、皆同じ先生に15年~20年ほど習っている感じですし、
高校生くらいでダンス留学し、海外に出た人たちも、帰国後は元のお教室に帰ってきています。
このように子供のころから大人になるまで、それぞれの先生とは長いお付き合いをされているのではないでしょうか。
了解を得てから独立しよう!
お世話になった先生に挨拶もなく独立し、ダンススクールを開校することは、避けたほうがよいでしょう。
学生を卒業すれば、何かしらで収入を得て自立していかなければいけないことは、先生もよくご承知のことだと思います。
ご自身の将来への夢をキチンと説明して、先生のご理解を得た上で独立に向けて進めていき、先生とより良い関係が続けられるように行動しましょう。
【現在担当しているクラスの引継ぎ】
みなさんは今、何クラス何名の生徒さんを担当していますか?
次は、今担当しているクラスをどうするか?について考えていきましょう。
先生の意向を聞く
忘れてはいけないことは、今自分が担当しているクラスであっても、そこにいるのはオーナー先生の生徒さんだということです。
引継ぎについては、自分ひとりで決めずに、オーナー先生と一緒に考えていきましょう。
また先生のご意見を優先するといっても、ノープランでも責任感がないような印象を与えるので、
「私は、後輩の○○さんが適任だと思うのですが、先生のご意見を聞かせてください。」
という風に、ご自分の考えも示すことも大切です。
生徒さんへの感謝も忘れずに
今までご自身のクラスに通ってきてくれた生徒さんへの愛情や感謝を忘れないようにしましょう。
心の中で思うことも大切ですが、声に出して表現したほうが、相手にも伝わります。ぜひ声に出して感謝を伝えていきましょう。
生徒さんからも
「この先生にずっと習いたかった。」
「この先生に会えてよかった。」
と感じてもらえるように、担当しているクラスのラストレッスンまで、誠実に指導していきましょう。
【開校するダンススクールのルール作り】
さて、ここからは、ご自身が新しく開校されるダンススクールについてです。
開校する前にスクールのルールを決めて、入会された生徒さんが快適に通える環境を考えていきましょう。
お金に関するルール
お金に関するルールではまず、月謝制にするかチケット制にするかを決めていきましょう。
次に、入会金、設備費、冷暖房費などを徴収するか?これは、月謝やチケット代に含める場合と別途徴収する場合があるので、ご自分がどちらを選択するかを考えましょう。
あとは、割引制度や振替制度についてです。
親子や兄弟、姉妹で入会された場合、入会金や月謝の割引をするか?
レッスンをお休みされた場合の振替をするか、しないか?するなら、どのようにするか?
開校前に最低限決めておくのは、これくらいですが、開校後は発表会やワークショップなど、その都度決めるルールも出てきます。
行いに関するルール
行いに関するルールでは、体験レッスンについて、遅刻や早退について、ロッカールームでの飲食についてなどが挙げられます。
また、小学生以下のクラスについては、上記以外にも親御さんの付き添いや見学についてなどを決めておく必要があるでしょう。
その他のルールには、レッスンに必要なウェアやグッズについてなどが挙げられます。
【ウェブサイトやSNSについてのルール作り】
ご自身が開校するダンススクールには、集客や活動の様子を多くの人に知ってもらうことが大切で、そのために必要なのが、ウェブサイトやSNSでの発信となります。
デジタル・タトゥーという言葉があるように、一度オンライン上にアップされた画像や動画は、本人の意思とは関係なく拡散する恐れがありますので、厳格なルール作りが必要となります。
自分自身の写真
写真や動画が自分自身のものであっても、その著作権が違う人にあった場合は、ウェブサイトなどで使うことができません。
よくあるトラブルとしては、独立前に所属していた団体でのステージ写真の使用や、その当時にその団体内で撮影した宣材写真をそのまま使うことです。
ステージ上での写真や動画には、他のメンバーが写っていたり、衣装などがその団体のオリジナルなものだったりします。
例えば、大手テーマパークなどは、契約時に個人のSNSへの掲載を禁止しているところもあるので、気を付けなければいけません。
生徒さんの写真
ご自身のこと以上に気を付けたいのが、生徒さんの写真や動画についてです。
生徒さん本人やご家族に、具体的に「この写真を掲載しても大丈夫ですか?」といことを聞き、了解を得てから掲載するようにしましょう。
また、生徒さん自身のSNSについても、レッスンやステージの画像や動画を許可なくアップしてしまうことも考えられます。
トラブルを避けるためにも、事前にルールを作っておいて、入会時にきちんと説明できるように準備しておきましょう。
近隣の競合スクールをチェックする
ご自身が開校するダンススクールの場所について、すでにいくつかの候補がある場合、近くにどんなダンススクールがあるのかをチェックしておきましょう。
- どんな先生が経営されているのか?
- どんなジャンルのダンスを教えているのか?
- 月謝はいくらくらいか?
- 生徒の年齢層はどれくらいか?
など、ホームページで探せる範囲でよいので、必ずチェックしておきましょう。
チェックしたうえで、近くに開校することのメリットとデメリットを考え、最終的に開校する場所を決めていきましょう。
まとめ
以上が、「ダンススクール開校までにチェックしておきたい重要事項5選」となります。
経営者になると、気を付けるべきことはたくさん出てきますが、まずはこの5つに絞って考えてみてください。
ルール作りは大切なので、忘れないようにノートに書いてまとめていくとよいと思います。