ダンススクール開校に向け【はじめに準備すべき6つのこと】| 後編

開校の準備

ダンスを小さい頃から続けてこられた人の中には、今後ご自分のダンススクールを開校したいという夢をお持ちの方も多いでしょう。

そんな夢をお持ちの方に、この記事では「ダンススクール開校に向け、はじめに準備すべき6つのこと」というテーマでお話をしています。

今回はその後編になります。

前提として、もうすでに現在所属されているダンススタジオやお教室でクラスを担当したことのある方、インストラクターまたは、アシスタントとして活動経験のある方を対象としています。

(現在はレッスン生で、これから指導者を目指したい方へは、今後別の記事を書く予定です。)

【はじめの準備はこの6つ】

注意:このうち前半の3つは前編で書いています。 

前編はこちら

  • ターゲット層の設定
  • ダンスのジャンル選定
  • ロードマップの作成
  • 場所の選定
  • 初期費用とランニングコストの計算
  • レッスンの料金設定

場所の選定

ご自分のダンススクールを開校するにあたって、どこで教えるか?スタジオをどこに持つか?というのはとても重要です。

通ってきてくれる生徒さんをイメージしながら、慎重に選んでいきましょう。

通勤できる範囲

ダンススクールを開校し経営をスタートされた方でも、できる限り現役ダンサーを続け、生徒さんたちと一緒にステージで踊りたいと思っている方も多いでしょう。

生徒さんの指導もやり、ご自身のレッスンも続けていくことには、体力的にもかなり大変です。
また、ご自身のスクールを開校した後も、スポーツジムなどの外部指導を続けていく方もおられるでしょう。

ダンススクール開校時の場所選びは、ご自宅から職場までの動線を考えて、また交通費などの計算もしながら、進めていきましょう。

ターゲット層の中心

そして、場所選びでもうひとつ大切にしたいのが、ご自身のダンススクールのターゲット層の中心をどこに置くかということです。

つまり、生徒さんの過半数以上を占める年齢は何歳くらいをイメージしているか?ということです。

もし、こどもを中心としたダンススクールにしたいなら、幼稚園や小学校の近くで、ファミリー層が多く住む地域にスタジオを構えるのがよいでしょう。

逆に、20代、30代の働く世代の人が中心となるダンススクールにしたいなら、オフィス街から遠くない場所を選ぶのがよいと思います。

初期費用とランニングコストの計算

ダンススクール開校前の準備の段階で、これから係る費用についてざっくりと把握をしておきましょう。

テナントを借りるリスク

ここで大きな問題は、いきなりテナントの賃貸契約をするかどうかです。

テナントを借りてダンススクールを経営する場合、その場所は24時間ご自分が好きなように使うことができます。
また、レッスンに使うウェアや道具。経営に必要なデスク、パソコン、プリンターなども常備できます。

レッスンとレッスンの間の時間が長くなったとしても、そこでゆっくりと休憩したり、デスクワークをしたりすることもできるでしょう。

ただ、たくさんのメリットがある分、たくさんの費用もかかります。
私の知っているダンスの先生(ストリートダンス系)のスタジオは、改装費に860万円かかったとおっしゃっていました。

他にも、敷金、礼金、保証金、家賃の前払いなどが必要となる場合があり、金額がかなり大きくなりそうなので、決断するのに勇気が要ると思います。

レンタルスタジオを見てみよう

私が子供のころは、あまり見かけなかったダンス専用レンタルスタジオも、今は全国各地で見かけるようになりました。

ワークショップなどで、住んでいる地域以外へもよく出かけていましたが、
「こんなに便利なところにレンタルスタジオが出来てるいのか。」

と、驚いたことも何度もあります。

レンタルスタジオには、音響機器はもちろん鏡やバレエバーなどもあり、それらも使うことが可能です。

レッスン開始時までお金がかからないのは、ありがたいことです。

その他の初期費用

スタジオに係る費用以外には、ダンススクールを宣伝するためのホームページ作成費用やチラシ、事業登録費用。

ほかにも、会員規約書を作成する費用や事務用品の購入費などが必要となりそうです。

ランニングコスト

ランニングコストとは、何かを継続して運用するために定期的に必要となる費用のことを指します。
例えば、家賃や光熱費などのように、毎月定期的に支払うお金をイメージするとわかりやすいと思います。

ダンススクールで毎月必要となるランニングコストは、

テナントを契約した場合は、主にテナントの家賃、人件費、水道光熱費、通信費といったとこでしょうか。

レンタルスタジオの場合は、スタジオレンタル代と人件費がコストの大半を占め、あとは宣伝に係る費用くらいを考えればよいでしょう。

レッスン料金の設定

最後はご自身が経営するダンススクールのレッスン料金について考えてみましょう。

ここでは、バレエスクールを例に出して考えてみます。

バレエ団の附属校

バレエスクールのレッスン代は、バレエ団の附属校と個人経営によるスクールとで大きな差があります。
バレエ団の附属校の場合ですと、入会金が2万~3万円。月謝が週1回で8,000円~15,000円くらいかかるようです。

また、ずっと海外のバレエ団でプロダンサーとして活躍されていた方で、日本でも知名度が高い人だと、大手のバレエ団附属校と同じくらいのレッスン料金を設定されている場合もあります。

個人経営のバレエスクール

個人経営の一般的なバレエスクールになると、入会金が1万~2万円くらい、月謝は週1回で5,000円~8,000円ほどが平均値となります。

金額に差が出る原因のひとつは土地代が関係していて、大都市だったり、大きなターミナル駅の近くだったりすると土地代が高く、家賃も高くなるのでその分月謝も高くなるようです。

また近くのダンススクールとレッスン料金を比較した時、あまりにも差が出過ぎないようにするのも大切です。

レッスン料金の設定は、ランニングコストとのバランスが大切です。
開校したいと考えている地域のレッスン料金の相場を確認し、ランニングコストを計算しながら決めていきましょう。

この記事のまとめ

以上が、ダンススクール開校に向け【はじめに準備すべき6つのこと】の後編記事となります。

最初にこれだけやっておけば、あとの作業がかなりスムーズになると思いますので、ぜひ参考にしてダンススクール開校に向け準備を進めていってください。

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