皆さま、こんにちは!
ダンススクール起業ラボのTutuです。
バレエやダンスの教室を運営されている先生の中には、お教室のアカウントでSNS運用をされている人も多いと思います。
SNS運用は、生徒さんの成長の記録や教室の集客の手段として多いに役立ちます。
しかし、簡単で便利だという多くの利点がある反面、扱い方を間違えると犯罪に繋がるなど怖い一面も持ち合わせています。
本日は、SNSの写真についての注意点やルール作りについて解説していきます。
この記事でわかること
✅SNSに生徒さんの写真アップする際に注意が必要な理由
✅バレエ教室やダンス教室の教師・スタッフがSNSで気をつけるべきこと
✅生徒さんや保護者とのSNSに関するルール作り
では早速いってみましょう。
SNSに生徒さんの写真アップする際に注意が必要な理由
まず、なぜ生徒さんの写真をSNSにアップする際に注意が必要なのかを考えてみましょう。
SNSにアップされた写真や名前などの情報は、一度インターネット上に公開されると、拡散されやすく、その後削除したいと思っても、完全に削除するは困難だという点が大きな問題となっています。
そのため、生徒さんの写真が不適切な形で利用されるリスクや、プライバシーが侵害される可能性も考えられます。具体的には、以下のケースがリスクとして挙げられます。
わいせつな目的での利用
不特定多数の人に見られるため、悪意のある人物に目をつけられる可能性があります。また写真を悪意に加工されたりする場合もあります。
なりすまし
写真と個人情報が結び付けられ、なりすましの被害に遭う可能性があります。近年では、中高生でもフォロワーの多い子どもが被害にあうケースも出てきています。
ストーカー被害
名前や住所、学校名が特定され、ストーカー被害に発展する可能性があります。
子供の将来への影響
今後、就職活動や進学の際に、過去の投稿がマイナスに評価される可能性があります。
先生自身が気をつけること
では、教室内で先生方が注意することについてまとめていきましょう。
複数の講師やアシスタントを雇っている場合などは、スタッフ全員の共通認識が必要となりますので、ミーティングなどの機会に確認し合うことが必要です。
プライバシーの保護
顔出しの有無
顔出しは、子どもが特定されやすいので注意が必要です。
特に、幼い子供の場合は、顔出しを控える方が安全です。
どうしてもお顔載せたいなら、横顔や斜め後ろから撮ったもの、モザイクをかけたものを使いましょう
個人情報の保護
コンクールの結果報告など、生徒さんの写真、お名前、学年などの公開にはより慎重になる必要があります。
服装への配慮
レッスン風景の撮影などでは、薄い色のレオタードで素肌が透けていないかをチェックしましょう。
撮影が必要な場合はその時だけTシャツを着てもらうなど配慮しましょう。
子どもの意向を尊重する
子どもの許可を得る
どの年齢の子どもに対しても、写真を公開する前に必ず本人の許可を得ましょう。また、幼児や小学生くらいの生徒さんには、ご本人に加えて保護者からも許可を取るようにしましょう。
将来の事を考える
子供が大人になったときに、過去の投稿を見て恥ずかしい思いをする可能性も考慮しましょう。
写真のセレクト
表情やポーズ
楽しそうな表情やポーズの写真を選ぶようにしましょう。
誰かが失敗した時の映像などは、その時はよくても後日それが残ることが嫌になる場合もあります。
特にNG集のようなものに対しては、傷つく人が一人でもいそうな場合は掲載しないようにしましょう。
複数人での撮影
複数人で撮影する場合は、そこに写っている全員の同意が必要です。
小さな子どもは先生に対して自分の意見を言い出せない子もいますので、先生の方から一人ひとりに丁寧に聞いてあげましょう。
生徒さん・保護者とのルール作り
まずは、教室内での生徒さん本人や保護者による写真や動画の撮影を許可するかどうかを決めておきましょう。
無断撮影・公開をなくす
撮影禁止にしなかった場合でも教室内の映像や他の生徒さんへの撮影する場合は、必ず先生と相手の保護者・本人の同意を得てもらうようにしましょう。
また、発表会の振付等をSNSにアップすることのないようお願いしておきましょう。
ご自分のお子さん同様、他の生徒さんの名前や学校名などを特定できる情報は、絶対に公開しないようにお願いしておきましょう。
子どもの気持ちを優先する
保護者のSNSがきっかけで、仲が良かった生徒さん同士で揉め事になるというような悲しいことが起こってはいけません。
SNSのルールについては、最初にしっかりと説明し、さらに見直しなども重ねながら上手に利用してもらうようにしましょう。
その他、注意すべき点
画像の加工
写真に加工を施す際は、不自然な加工や、その加工が生徒さんの容姿を侮辱するような加工になっていないかなど十分に配慮しましょう。
コメントへの注意
投稿に対するコメントには、誹謗中傷やわいせつな内容が含まれている場合があります。返信する際は、慎重に対応しましょう。
定期的な見直し
過去の投稿を定期的に見直し、不適切な投稿があれば削除するようにしましょう。
また、生徒さんへも「過去の投稿で削除してもらいたいものがある場合は遠慮なく言ってくださいね。」と定期的にお声かけしていきましょう。
まとめ
SNSは教室運営には無くてはならないツールのひとつです。
しかし、扱い方を誤るとトラブルに繋がるなど、とても危険な側面も持ち合わせています。
先生方がSNSに生徒さんのレッスン風景や発表会の写真をアップする際は、プライバシー保護や肖像権の侵害に十分注意し、慎重に行うことが大切です。
また保護者の方には、ご自分の子どもだけでなく、一緒に写っている他の子どもさんへの配慮も忘れずに、楽しい思い出を安全に共有できるための心がけを徹底してお伝えしていきましょう。
注意点を挙げれば、まだまだたくさんありますし、トラブルとなるケースも様々だと思います。今後もより安全にSNSを利用できるよう情報をアップデートしていきたいと思っています。
この記事が皆さまのお役にたてばうれしいです。