皆さま、こんにちは!
ダンススクール起業ラボのTutuです。
バレエやダンスの先生の中に、ヨガやピラティスの興味をお持ちの方も多いと思います。
私自身、バレエでのケガのリハビリとして、ピラティスを学び、またそこの先生の薦めでヨガを始めた経緯があります。
ヨガの資格に関しては、実に様々なものがあり、複数の資格を取得されている先生もたくさんおられます。
では、複数の資格を持つことには、どのような効果があるのでしょうか?
本日は、ヨガの資格を持つことのメリットと、生徒数や教室経営への影響について深堀していきたいと思います。
この記事でわかること
✅ヨガの資格の種類と特徴
✅資格の保有数と生徒数(教室経営)に関係はあるのか?
✅資格より大切なものとは?
では早速いってみましょう。
多種多様なヨガの資格
ヨガの資格は、その種類や取得難易度が実に様々です。
3日で取得できるものから、専門性の高いトレーニングを数年かけて積むものまで、幅広く存在します。
では、これらの多様な資格は、ヨガ教室の先生として活動する上で、どのような意味を持つのでしょうか?
ヨガの資格の種類と特徴
ヨガの資格は、大きく分けて以下の3つに分類できます。
- 基礎資格
- 専門資格
- 指導者養成資格
これらは資格の種類によって、活躍できる場所や指導できる内容が異なります。
ではそれぞれについて詳しく見ていきましょう。
1.基礎資格
ヨガの基本的なポーズや指導法を学ぶための資格です。
比較的短期間で取得できるものが多く、ヨガインストラクターとしての第一歩を踏み出すための入門的な資格と言えるでしょう。
ヨガの基礎を学び、幅広い層にヨガを指導したい方におすすめです。
代表的なヨガ基礎資格
全米ヨガアライアンス認定 RYT200
世界的に最も認知度の高い資格の一つで、ヨガの基礎を網羅的に学ぶことができます。
各ヨガスタジオや団体の初級インストラクター資格
各スタジオや団体が独自に設定している資格で、カリキュラムや取得条件は様々です。
その他
ヨガニードラ、リトリートリーダーなど、特定の分野に特化した基礎資格も存在します。
ヨガ基礎資格の保有者が活動できる場所
ヨガスタジオ
初心者向けのクラスを担当したり、アシスタントとして活躍したりできます。
コミュニティセンター
地域のコミュニティセンターなどで、ヨガクラスを開講できます。
企業
企業の福利厚生の一環として、ヨガクラスを開催できます。
オンライン
オンラインヨガプラットフォームで、ライブレッスンや動画配信を行うことができます。
2.専門資格
特定のヨガスタイル(アシュタンガヨガ、陰ヨガなど)や対象者(妊婦、シニアなど)に特化した知識やスキルを習得するための資格です。
より専門的な指導を行うために必要な資格です。特定の分野に特化して、より専門的な指導を行いたい方におすすめです。
代表的なヨガ専門資格
特定のヨガスタイルの資格
アシュタンガヨガ、陰ヨガ、ヴィンヤサヨガなど各スタイルの専門的な知識と指導スキルを習得できます。
特定の対象者向けの資格
妊婦ヨガ、シニアヨガ、キッズヨガなど、対象者の特性に合わせた指導法を学ぶことができます。
ヨガの応用分野の資格
ヨガセラピー、アロマヨガなどヨガを治療や癒し、美容などに活かすための知識を習得できます。
ヨガ専門資格の保有者が活動できる場所
専門性の高いヨガスタジオ
特定のスタイルや対象者に特化したスタジオで、専門知識を活かして指導できます。例えば、『アシュタンガヨガ専門のヨガスタジオ』などがそれにあたります。
病院やリハビリ施設
医療機関で、リハビリテーションの一環としてヨガを取り入れることができます。
ウェルネス施設
スパやホテルなどのウェルネス施設で、施設の利用者様向けに、リラクゼーションプログラムを提供できます。
3.指導者養成資格
ヨガインストラクターを養成するための資格です。
指導者としてのスキルだけでなく、ビジネススキルや倫理観なども学ぶことができます。
ヨガインストラクターとしてのキャリアを本格的に目指したい方やヨガの普及活動に熱心な方におすすめです。
代表的な指導者養成資格
全米ヨガアライアンス認定 RYT500
RYT200を取得した上で、さらに300時間のトレーニングを積むことで取得できる資格です。
より高度な指導者を目指す人におすすめです。
各ヨガ団体の指導者養成コース
民間の各ヨガ団体が独自に設定している指導者養成コースで、指導者としてのキャリアアップを目指すことができます。
ヨガ指導者養成資格の保有者が活動できる場所
ヨガスタジオの経営
自身のヨガスタジオを開業することができます。(フランチャイズ形式やライセンス形式などもあります。)
ヨガティーチャーズトレーニングの講師
ヨガの先生になりたい人やインストラクターとしてのキャリアを伸ばしたい人を育成することができます。
ヨガリトリートの主催
ヨガリトリートを企画・運営することができます。
*ヨガリトリートとは、海、山、温泉、お寺など日常から離れた場所でヨガを行い、心身をリラックスさせることを目的とした時間の過ごし方のことを指します。
資格の多寡が生徒数や経営に与える影響
前項までで、様々なヨガの資格とその資格を保有したヨガのインストラクターがどのような場所で活躍できるかとお話してきました。
次は、ヨガの資格と先生としてのニーズについて考えていきます。
一般的に、資格が多いほど、より専門的で質の高い指導ができるという印象を持たれることがあります。
しかし、必ずしも資格の数と『指導の質』や『生徒からの人気』は比例するわけではありません。
生徒が求めるものは、資格の数ではなく、その先生の指導力や人間性、そしてヨガを通して得られる効果です。
生徒の視点
多様なヨガの資格
多様な資格を持つ先生は、幅広いニーズに応えられるという印象を与えるかもしれません。
しかし、多くの資格を持っているからといって、必ずしも全ての生徒に満足してもらえるわけではありません。
少数の資格
少数の資格しか持っていなくても、その分野に特化した深い知識と経験があれば、生徒から信頼を得ることができます。
教室の経営
多様な資格
多様な資格を持つことで、様々なタイプのクラスを開講でき、幅広い層の生徒を集客できる可能性があります。
少数の資格
特定の分野に特化したクラスを開講することで、コアなファンを獲得し、安定的な収入を得ることができます。
ヨガ資格取得のアドバイス
これからヨガの資格を取得しようと考えている方へ、いくつかのアドバイスをしたいと思います。
自分の目標を明確にしましょう
ヨガインストラクターとしてどのような場所でどのような活動を行いたいのか、自分の目標を明確にすることが大切です。
自分に合ったヨガ資格を選びましょう
目標に合わせて、自分に合った資格を選びましょう。
複数の資格を得なければいけないわけではありませんし、たくさんの資格を持つことが先生としての価値を生むわけでもありません。
学び続ける姿勢を持ちましょう
ヨガの世界はとても奥が深いです。新しい知識やスキルを学び続ける姿勢が大切です。
しかし、これは必ずしも資格が必要とは限りません。新しいヨガの資格を取らなくても学べることはたくさんあるはずです。
多くの経験を積みましょう
資格を取得しただけでは、まだヨガインストラクターとしての実力は十分とは言えません。
実際にクラスを受け持ち、教えながら経験を積んでいくことが重要です。
人との繋がりを大切にしましょう
他のインストラクターや生徒との繋がりを大切にし、共に成長していくことを心がけていきましょう。
資格よりも大切なこと
ヨガの資格は、ヨガインストラクターとしての活動を始めるための第一歩に過ぎません。また、多くの資格を有していることと先生としての生徒さんからのニーズが比例しているわけではありません。
ここで、ヨガの資格よりも大切な3つの要素を挙げておきます。
1.情熱
ヨガに対する情熱がなければ、生徒に感動を与え、人を惹きつけることはできません。
2.学び続ける姿勢
ヨガポーズの知識だけでなく、ヨガ歴史や呼吸法、また解剖学や生理学など、幅広い知識に興味を持つことが大切です。
常に学ぶ姿勢を持っている先生は、生徒さんからの信頼が厚く、とても人気があります。
3.コミュニケーション能力
生徒一人ひとりと向き合い、丁寧なコミュニケーションを取る能力が必要です。
また時代のニーズにも敏感に反応し、『今、生徒さんはどんなレッスンを望んでいるのか。』を察知できるよう心がけましょう。
まとめ
ヨガの資格は、ヨガインストラクターとしてのキャリアを築く上で、一つの指標となるでしょう。
しかし、たくさんの資格を保有している先生の教室が、常に生徒さんから人気があり、教室が満杯だというわけではありません。
資格の数よりも、その先生がどのような想いでヨガに取り組んでいるか、そして生徒一人ひとりと真摯に向き合おうとする姿勢が、生徒から支持される鍵となります。
生徒さんから人気がなければ、どんなにたくさんの資格を保有していても、その教室は維持できなくなってしまいます。
ヨガの道は、終わりなき学びの連続です。資格にとらわれず、常に成長し続けることを心がけ、時代にマッチした自分だけのヨガ教室を築いていきましょう。
この記事が皆さまのお役に立てれば嬉しいです。